スタビロと私
ドイツの筆記具メーカー、STABILO(スタビロ)
名前は知らなくても、もしあなたが文具ファンだとしたら、白鳥マークのロゴや赤いカラーを文具・画材売り場で見かけたことがあるかもしれません。
モレスキンのスケッチブックを使い始めた2010年、着彩方法を模索していた時に、スタビロのPen68シリーズの10色セットを見つけました。芯の固さ、鮮やかな色合い、マーカー自体のデザインが気に入って使い始めました。
モレスキンとスタビロ
ハヤテノコウジの「モレスキン絵日記」初期作品では、鎌倉エリアや谷中・根津・千駄木エリア、そして京都中心部を題材にした散策の様子が描かれています。スタビロ Pen68を使うことで、「なつかしい雰囲気の絵なのに、どこか新しさも感じる」というスタイルが確立されました。

2010年当時のモレスキン絵日記。スタビロPen68で着彩。雑司ヶ谷散策をスケッチ。

2010年当時のモレスキン絵日記。スタビロPen68で着彩。鎌倉散策をスケッチ。

やねせん散策の絵日記。文字中心の紙面に、スタビロPen68を利用してアクセントを付けた。
ハヤテノコウジを有名にした作品
描いた絵日記をブログと Twitterで発表し続けていたところ、次第に反響を呼び、モレスキンファンサイトでの紹介やモレスキン関連書籍への登場とつながります。モレスキン本の旅の章に掲載された、フィンランド旅行のスケッチと北京滞在のスケッチは、一部の読者をくぎづけにしました。この絵をきっかけにモレスキン本を買い、さらにモレスキン製品まで入手したというハヤテノコウジファンの感想をなんども聞くことになります。

2010年のフィンランド旅行をフレームを使ってレイアウトした作品。細かい線以外はスタビロPen68で描いている。

2010年の北京滞在の印象的なシーンをスケッチした作品。細かい線以外はスタビロPen68で描いている。
ハヤテノコウジ作品が初めて紹介された「モレスキン 人生を入れる61の使い方」
Pen68を使うことでレベルアップし、次のステージに進みました。ハヤテノコウジのスケッチスタイルに合っていたので創作が加速していきます。2010年は青空市で自分の絵が売れたり、北京・上海・フィンランドに旅行したり、本格的にスケッチジャーナルを始めたりと、トピックの多い変化の年でした。
フィンランドと北京の絵の実物モレスキンは、三省堂神保町本店、八重洲ブックセンター本店、紀伊國屋書店新宿南店で展示。販売促進ビジュアルに利用されることもあり、日本全国の書籍売り場や文具売り場で見かけたと、全国の友人から教えていただきました。
STABILOケース
現在は個別に買いそろえた Pen68やそれ以外のスタビロ製品を、このように部品パーツ入れに収納しています。

東急ハンズのDIYコーナーで見つけたパーツケースに、STABILO製品を収納している。暖色系、寒色系で場所を分けるこだわり。
スタビロ Pen68で描いた作品例
旅の思い出を書く旅日記、日々の素敵な記憶を収める絵日記、フレームにモチーフを散りばめるスケッチ、おいしいフードのスケッチなどがハヤテノコウジスタイルの軸となっており、Pen68のビビットカラーが読者の目をひきつける役割を担っています。

Pen68で描いたフードスケッチ。雑誌「TRUNK」の連載用に作成した作品。

フレーミングスケッチの作例。2014年の作品で、思い出に残る印象的なシーンをフレームに配置した。同作品は文房具カフェのモレスキンイベントにて3ヶ月展示された。

保有する文具のスケッチ。STABILO Pen68で着彩した。
ワークショップでもPen68が大活躍
フレーミングスケッチはハヤテノコウジが考案したフレームを使ったスケッチ方法で、イラスト初心者が描きたいモチーフに出会うことで描く楽しさに気づいていく。着彩にPen68を使用。参加者は自由に使いこなし、夢中になってスケッチしていました。

2017/01/07渋谷ロフトのモレスキンギャレリアにて開催した、フレーミングスケッチのワークショップ風景。
身近にあるツールで体験する、コミュニケーションアート。
世界中で流行しているスケッチジャーナルのクリエイティブにおいて、これからもワクワクする存在であるSTABILO。いつもユーザーのそばにいる頼れるブランドとして、同好の人たちにも広めていきたいと考えています。
スタビロファンのためのコミュニティ
スタビロビローン(STABILO愛好会)
(文・絵:ハヤテノコウジ)